南瓜コロッケ レシピ
餃子、シウマイはもちろん、コロッケのようにコネコネする料理は、どうも気乗りしなくてあまり作らないのですが、今回ご紹介するかぼちゃコロッケは非常に好きで、美味しそうなかぼちゃが出回るとちょくちょく作ります。
かぼちゃには「抗酸化トリオ」と呼ばれているβカロテン、ビタミンC、ビタミンEがたっぷり含まれています。
しかも、これらのビタミンは全て脂溶性ビタミンですから、揚げ物として食べるのは、実はとても効果的なのです。
加熱調理するとビタミンが死滅するのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、その心配はあまりありません。
というか、そもそも、かぼちゃは生では美味しくないでしょ。
それはともかく、かぼちゃやじゃがいもなどに含まれるビタミンは、それらに含まれているでんぷん質に保護されているため、加熱調理しても栄養素としての機能はそれほど失われないと言われているのです。
僕らはビタミンという栄養素を単体で調理するわけではなく、生命が宿った「食材」を調理するわけで、専門家たちが行っている実験の結果通りにならないことも多々あります。
前置きはこれくらいにして、かぼちゃコロッケのレシピをご紹介したいと思います。
《材料 作りやすい分量》
かぼちゃ 1/2個、豚ひき肉 400g、玉ねぎ 中サイズ2個、にんじん 中サイズ1本、卵 2個、薄力粉 適量、パン粉 適量、牛乳(もしくは、豆乳) 100ml、日本酒 大さじ2、菜種油 適量、塩 適量、黒胡椒 お好みで
《作り方》
1.玉ねぎ、にんじんをみじん切りにする。
玉ねぎは切ってから20分くらい放置しておくと、調理しても有効成分が逃げにくいと言われているので、何を作るにしても玉ねぎは最初に切っておくと良いです。
この時に次の工程、かぼちゃを茹でるためのお湯を沸かしておくと時短になります。
2.かぼちゃは種とワタをスプーンなどでキレイに取り除き、5cm角くらいに切ったら、鍋で竹串がすーっと刺さる位まで茹でる(たぶん10分かからない)。
かぼちゃが茹で上がったら、水気を切り、バットなど器に移し冷ます。
かぼちゃは硬いので慣れるまでは、切るのが難しいかもしれません。ポイントは先にヘタを包丁の先でくり抜くことです。そのくり抜いた部分に包丁の先を入れて切ると、割と楽に切れます。
3.豚ひき肉にさっと塩、胡椒で下味を入れておく。
お肉を炒め物や煮込み料理に使うときは、下味をしておくと、味わい深くなるので、この工程は忘れずに行うと良いです。
4.フライパンに油を引き、玉ねぎを炒め、玉ねぎがしんなりしてきたら、にんじんも投入して全体に火が通るまで炒める。
野菜を先に炒めることで、野菜の余分な水分を飛ばすことができ、タネが作りやすくなります。
5.野菜全体に火が通ってきたら、豚ひき肉も投入し、炒めていく。ひき肉に8割くらい火が通ったところで、日本酒を回しかけ、しっかり火が通るまで加熱する。ひき肉に完全に火が通ったら器に移し、粗熱をとる。
好みもありますが、ひき肉をほぐしすぎると肉の存在感が薄れてしまうので、かき混ぜすぎない方が僕は好きです。
6.2と5の粗熱が取れたら、ボウルなどで混ぜ合わせて、食べやすい大きさに整形する。
かぼちゃはマッシャーなどを使い1cm角くらいになるように潰すと、かぼちゃの食感も程よく残り、美味しいコロッケができます。
小判型でも俵型でも何でもいいと思いますが、美味しそうな形にしましょう。
7.6に小麦粉を全体的にまぶしたら、衣の準備をする。
まず、ボウルに卵を溶き、分量の牛乳、塩、胡椒を適量入れて、さらにかき混ぜる。
そして、パン粉を別のボウルにたっぷりと用意する。
僕は食パンの耳をミキサーで砕いた生パン粉を使うことが多いですが、もちろん一般的なドライパン粉でもOKです。
パン粉に関しては、たっぷり用意しておいた方が、コロッケの衣をキレイに付けることが出来ます。
8.整形した6を7で作った卵液にくぐらせ、パン粉をコロッケ全体に押さえるようにして付ける。
卵液に触れる手と、パン粉を触る手を決めておくこと。そうしないとパン粉に卵が入り込み、パン粉が付けづらくなります。
9.フライパンに揚げ油を準備し、180度くらいまで熱したら、コロッケを投下して、こんがりキツネ色になるまで揚げる。
ここは慣れですが、油に入れた直後はタネはあまりいじらずに、全体的にややカリッとしてきたなと思ったら、1度ひっくり返すと、さらにカリッとした良い食感に揚がります。
コロッケのタネが冷えているときは、火の通りが悪いので、油の温度は控えめ(160℃くらい)にして、じっくりと揚げると良いです。
10.お皿に盛り付けて、キャベツの千切りやトマトなどを飾って、出来上がり。
コロッケのタネは一度火を通してあるので、冷凍保存も可能です。
一度にたくさん作って冷凍しておけば、あとは解凍して揚げるだけ、という楽ちん料理になります。
ぜひ、試してみてください。