地上で最強のオイル

今日は料理に欠かせない油について。

油については今までに何度か話はしていて、油には次の4種類があるという話をしています。

1.可能な限り避けた方がよい危険な油

2.摂取比率を下げた方が良いであろう油

3.摂取比率を上げた方が良いであろう油

4.積極的に摂取した方が良さそうな油

今日は4の積極的に摂取した方が良さそうな油についてです。

 

復習ですが、必須脂肪酸という言葉がある通りで、脂肪は身体に必要不可欠なものです。

なので、健康を考えるのであれば、良質の脂質を適量、できれば食事から摂取したいわけです。

前に、現代人の多くは、オメガ6脂肪酸(一般的なサラダ油に多く含まれている)の摂取過多、オメガ3脂肪酸(亜麻仁オイル、ヘンプシードオイルなどに多く含まれている)の摂取不足という話をしました。

これらの脂肪酸は必須脂肪酸ですから、必ず摂取しなければいけないものだけど、その摂取バランスが乱れていますよ。

なので、サラダ油の摂取は控え目にして、亜麻仁オイルなどオメガ3を多く含む油の摂取を増やしましょう。

という話でした。

ちなみに、サラダ油とは、指定された9種類の植物(菜種、大豆、トウモロコシ、ひまわりの種、ごま、紅花、綿実、米糠、グレープシード)から作られた食用油の総称のことです。

 

さて、今日は、栄養学の教科書的には必須脂肪酸ではないけれど、健康効果が高いとされている油がありますから、それをご紹介します。

この健康効果が高いというのはどういうことかというと、一言で言うと、その油を摂取することで、免疫力が高まるとか、生活習慣病を防いでくれるとか、ダイエット効果(痩せる)があるとか、アンチエイジング効果があるとか。

もはや、一言で言えてませんが、それ程メリットがたくさんあると言うことです。

しかも、この油を摂取することで、先に話したオメガ3脂肪酸の吸収、代謝効率が上がるという研究もあります。

 

さて、その油ですが、それはココナッツオイルです。

最近ではテレビでも頻繁に紹介されることもあり、健康志向の人たちは既に愛用している方も多いかもしれません。

ただ、なぜココナッツオイルが身体に良いとされているのか、上手く説明ができる人はそこまで多くないと思うので、今日はココナッツオイルについて、一歩踏み込んだ話をしたいと思います。

 

なぜ、ココナッツオイルが身体に良いと言えるのか?

まず、確かに言えることは、ココナッツオイルは酸化しづらいということです。

一般的に油は調理の過程で、いや、もっと前に油が製品化される時に、酸化すると言われていて、そのような酸化した油を摂取してしまうと、体内でフリーラジカルが生成されます。

このフリーラジカルというものが、病気や老化の原因とも言われています。

フリーラジカルとは何なのかというと、外郭の電子の1つが失われて不対電子が取り残された分子のことなのですが、要するに、体内にあって悪さをする暴れん坊分子だとお考えください。

 

脂質は、大きく次の2つに分けることができます。(必須、非必須とは別の観点で)

1.飽和脂肪酸

2.不飽和脂肪酸

それで、ココナッツオイルは、その約9割が飽和脂肪酸と言われています。

何が飽和か不飽和かというと、また分子の話ですが、すべての脂肪酸は炭素原子と水素原子の結合によって構成されています。

飽和脂肪酸はすべての炭素原子が水素原子と結合しているので、それ以上他の原子とは結合し得ない。だから、飽和脂肪酸と言い、その構造上、酸化しない。

そんな感じで理解していただけたらと思います。

ちなみに、ココナッツオイル以外の植物油は、不飽和脂肪酸が主成分になるので、酸化しやすい油だと言えます。

だから、「油が酸化しない」ということに注目するのであれば、断然、ココナッツオイルがオススメなのです。

どんなココナッツオイルが良いのか?は、別の機会に話すとして、ひとまず、ココナッツオイルが最強だなと思う理由の1つが、酸化しづらいという点です。

 

次に、2つ目のメリットですが、ココナッツオイルは他の油に比べて、身体への吸収力が高いことです。

これもまた分子の話ですが、先に話したように脂肪酸は、炭素原子、水素原子の結合で構成されているわけですが、その炭素の数によって、脂肪酸の長さが決まります。

炭素の数が多ければ、脂肪酸は長くなるわけで、それを長鎖脂肪酸と呼び、その数に応じて、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸と3つに分類されます。

ここで結論を先に言っておくと、長鎖脂肪酸のように炭素の原子数が多いものは、その吸収に時間を要し、逆に、炭素の数が少ないものは短時間で僕らの身体に吸収されます。

だから、短鎖脂肪酸が最も吸収力が高いのですが、自然界にある脂肪酸の殆どは長鎖脂肪酸で、短鎖脂肪酸を豊富に含むものは、ほぼ皆無です。

さて、肝心のココナッツオイルに含まれる脂肪酸ですが、これは64%が中鎖脂肪酸と言われています。

「なんだ、短鎖じゃないのか~」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの中鎖脂肪酸も非常に優秀で、他の植物油に比べると、約5倍の速さで身体に吸収され、エネルギーとして分解されると言われています。

しかも、この中鎖脂肪酸が体内に吸収される時に、他の脂肪酸も一緒に吸収、代謝のサポートもしてくれるので、ダイエットにもつながる可能性もあるわけです。

ココナッツオイル、素晴らしい。

 

そして、3つ目のメリット。

それは、ココナッツオイルに含まれているラウリン酸がどうやら身体に良い影響を与えるらしい。というものです。

このラウリン酸は、先ほどの中鎖脂肪酸をさらに細分化したものですが、母乳にも含まれている成分として有名で、高い抗微生物作用があると言われています。

ラウリン酸は摂取すると体内で変化し、他の有害な微生物にとっては致命的で、それでいて、人の身体にとっては無害な構造になるそうです。

母乳を飲んでいる赤ちゃんが病気になりにくいのは、このラウリン酸の影響ではないかとも言われているくらいです。

なので、ココナッツオイルは積極的に摂取すると良いのでは?という話になるのです。

 

といったところで、一旦、今日の話は終わろうと思いますが、これもココナッツオイルに限らず、そのクオリティと、どれくらいの量を摂ったらいいのかも大事な話になってきます。

それはまた別の機会にでも、お話します。

 

カテゴリー: 栄養学・予防医学 タグ: , , , パーマリンク