この世に「健康になりましょう」的なノウハウがあるということは、それは、この世に健康ではない人がいるということを意味します。
もし、今が健康ブームだというのであれば、それは、健康ではない人が激増している可能性があります。
もしくは、病気や老いに対しての恐怖心から、健康に気を遣う人が増えているのかもしれません。
病気はともかく、「老い」は人である以上避けられない問題ですが、それでも、人は「老い」にどうにかして抗いたいわけで、それを解決すべく巷にはいろいろな健康法があふれ返っています。
例えば、
「動物性タンパク質はなるべく摂るな」
「牛乳、乳製品は飲むな、食べるな」
「白砂糖 は摂るな」
「白米、パン、うどんなど、精製された炭水化物は避けなさい」
「未精製の 玄米、全粒粉を食べなさい」
「エンザイムたっぷりのローフードを摂りなさい」
「トランス脂肪酸は絶対に摂るな」
「アルコールは毒物だから百害 あって一利なし」
「食品添加物は避けろ」
「加工食品は避けろ」 など。
いろいろな警告やご指導をしてくれているわけです。
確かに言いたいことは分からないでもないのですが、ちょっと厳しすぎるというか、一方的だなぁーと、僕は思うのです。
ご馳走という名の「楽しみ」はどこにいってしまったのだろう?と思うし、一体、何のための健康法なのですか?と聞きたくなります。
誰だって病気になりたくない。と同時に、人生を楽しみたいはずなのです。
いくら病気にならずに長生きしたとしても、人生が「楽しみ」に満ち溢れていなければ、それは無意味だと思うのです。
そういえば、モンテスキューはこんなことを言っています。
「過度な食事制限は厄介な病気である。」
彼の真意はよく分かりませんが、もしあなたが、食べることに生きがいを感じているのなら、この言葉は恐らく真実と言えるでしょう。
健康法とは、あなた自身が長期的に続けていくことなので、それが持続可能な形でなければ、全く意味がないのです。
もし、あなたが食べることに生きがいを感じているとしたら、食事制限が主軸ではなく、美味しい食事を楽しみながらの健康法を模索すべきで、そうしなければ、本当に意味がありません。
3日坊主ということはなくても、きっと長続きはしないでしょう。
ちなみに、僕は「食」に対する興味は人並み以上にあって、外食も楽しみたいし、家で作る料理も楽しみたいと思っています。
ですから、僕は、基本的には食べたいものを食べたいだけ食べながら、実践できる健康法を確立してきました。
僕の健康法のこだわりは、
美味しくて、健康的な料理を、なるべく手軽に作ることで、楽しみながら健康になる。
というものです。
いくら健康に良いと言われているものでも、美味しくなければ長続きしないし、あまりにも手間がかかりすぎるのなら、これもまた、長続きしないと思うからです。
このサイトでは、美味しくて、健康的な料理のレシピや、最新の栄養医学、伝統医学などの話もしていきますから、ぜひ参考にしていただき、病気とは無縁の「楽しい」人生をおくって欲しいなと思っています。