アメリカで最も栄養価が高いと評価されている野菜があります。
それは、クレソンです。
クレソンとは、アブラナ科の植物で「オランダガラシ」のことです。
日本では「クレソン」という呼び名の方が一般的になりましたが、非常に栄養価の高い野菜で、スーパーでも割と手軽に買うことができます。
ちなみに、英語ではウォータークレスというのですが、山地の清流など水質の良い場所に多く自生することから、こう呼ばれるようになったそうです。
特にアメリカでは、「クレソン=最強の野菜」と言われている程なのですが、その発端はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)のクレソン最強説にあります。
CDCは、健康に重要だと考えられているタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、17種類の栄養素の含有量をもとに食品をスコア化していて、そのナンバー1がクレソンだった。という話です。
簡単に言ってしまうと、クレソンは幅広い栄養素を豊富に含んでいて、なおかつ、栄養素の密度が最も高い野菜だということです。
また、クレソンは栄養価が高いだけではなく、様々な料理に合わせやすい、というメリットもあります。
サラダに入れても良いですし、ステーキ、ハンバーグなど、洋食はもちろんのこと、豚の生姜焼き、サバの味噌といった和食に添えても美味しくいただけます。
特にこってり系の料理と相性の良いクレソンですが、食べると口の中がさっぱりしますし、食欲増進効果があるとも言われています。
実は、これは栄養学的にも説明できることです。
クレソンには「シニグリン」という成分が含まれていて、このシニグリンが脂質の消化を促進してくれるのです。
それ以外にも、クレソンに含まれているグルコシノレートないしイソチオシアネートは、がん予防に効果があると言われていますし、クロロフィルという成分はデトックス効果があると言われています。
クレソンの食べ方ですが、基本的には「生」で食べるのが最も効果的です。
ただし、茎の部分が硬かったり、辛すぎることがあります。
その場合は、軽くソテーしたり、パスタに入れても美味しいです。
あと、邪道かもしれませんが、クレソンの茎をみじん切りにして、たこ焼きに入れることもあります。
ちなみに、クレソンたこ焼きの作り方は、こちら(クレソンたこ焼き)になります。
クレソンのさっぱり感と、たこ焼きの甘辛いソースが合います。
興味があれば、是非試してみてください。本当に美味しいですから。