春キャベツと普通のキャベツの違い

春になると、新玉ねぎとか、新にんじんとか、新じゃとか、新○○という名の野菜がお店に並ぶようになります。

新玉ねぎと普通の玉ねぎは別物だなーと思うし、新じゃがも然り。

新玉、新じゃがと比べると、新にんじんは、そこまで大きな差があるわけでもないけど、総じてこれらは、やわらかく、甘みもあって、みずみずしい。

これが新○○と呼ばれる野菜の特徴です。

 

この時期に、八百屋さんやスーパーの野菜売り場に行くと、春キャベツというものも見かけます。(時々、新キャベツと表記されていることもありますが)

上の写真は春キャベツですが、楕円形をしている普通のキャベツとは違い、球状で比較的ふわっとして、レタスみたいな外見をしています。

 

今日はこの春キャベツと呼ばれているものと、普通のキャベツの違いについて話そうと思います。

キャベツはスーパーに行けば必ず置いてある、通年栽培の野菜ではありますが、キャベツには旬があり、その季節は春ではなく、実は冬です。

というか、昔は冬だけにお目にかかる野菜だったのです。

それをどうにか温暖な気候でも栽培できるようにと、品種改良を重ねてきたものが、春キャベツになります。

野菜の種類が今ほど多くはなかった時代、キャベツは健康効果の高い野菜として、とても人気があったのです。

そして、この昔ながらのキャベツの品種を「寒玉」と呼びます。

寒玉の特徴は、球が固くしまり、球内が真っ白で、楕円形をしています。

 

一方の春キャベツ。これは「春系」と呼ばれる品種です。

球のしまりがゆるく、球内の葉は緑色を帯びています。

春系は寒玉に比べて水分が多いこともあり、やわらかくて、甘味があります。

つまり、春キャベツと普通のキャベツ(寒玉)の違いは、基本的には品種の違いにある、という話です。

春に売られている寒玉は、春キャベツとは呼ばないのです。

ですが、春キャベツが春以外に売られていることはあります。

春キャベツの旬は当然、春なのですが、一応、春キャベツも寒玉と同じように通年栽培されているからです。

 

話は少し逸れますが、夏から秋にかけてが旬を迎えるキャベツもあります。

群馬県嬬恋でとれる「夏秋(かしゅう)」と呼ばれる品種で、「高原キャベツ」と呼ばれることもあります。

葉は春キャベツよりは硬く、ちょうど春キャベツと寒玉の間でしょうか。生でも加熱してでも美味しくいただくことができます。

 

春系と寒玉の違いですが、関東では春系の品種が好まれ、関西では寒玉を好む傾向があります。

これは、お好み焼きなどにはみずみずしい春系よりも、水分が少ない寒玉が向いているからだと考えられます。

逆に生でバクバク食べるのなら、春系の方が向いています。

春キャベツは、やわらかく、甘味があり、多くの人が食べやすいからです。

新○○とか春○○と聞くと、すぐ飛びつきたくなる衝動に駆られますが、作る料理によって向かない場合もあります。

こういうことも意識できるようになると、美味しい料理が作れるようになると思います。

 

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