パエリアとは、米どころのスペイン、バレンシア地方が発祥と言われていて、お米、野菜、魚介類、肉などを炊き込んだ料理のことです。
本来、パエリアとは、バレンシア語で「フライパン」を意味しますが、調理器具が料理名になってしまったという、それだけ昔から馴染みのある料理なのでしょう。
今回はお米の芯までしっかり火を入れるために(ふっくらとした食感を楽しむために)土鍋を使いましたが、もちろんフライパンで作っていただいても構いません。
あと、今回のパエリアの動物性食材は、スモークサーモン、ウインナーといった保存食を使ってみました。
下処理も要らず、とても簡単にできるのでオススメです。
《材料 4人分》
スモークサーモン お好みで、ウインナー 1袋、玉ねぎ 1個、しめじ 1袋、グリーンアスパラ 1束、にんにく 4片、白米 2合、ぬるま湯 300ml、日本酒 50ml、白だし 50ml、サフラン 0.2g、ローリエ 2枚、トマト缶(カット) 1/2、塩 適量、黒胡椒 お好みで、オリーブオイル 適量
《作り方》
(1)分量のぬるま湯にサフランを入れる。サフランの色が湯に移ってきたら、分量の日本酒、白だし、塩を少量加えて混ぜ合わせておく。
サフランがなければ、香りはだいぶ異なりますが、ターメリックやカレー粉を入れてもいいです。
(2)玉ねぎはみじん切り、しめじは石づきを切り落とし、ほぐしておく。グリーンアスパラは根元の表面が硬いので、ピーラーで表皮を軽く剥いてから食べ易い大きさにカットし、にんにくは皮を剥き包丁の平たい部分で潰しておく。ウインナーは7mm幅の輪切りにしておく。
ウインナーやベーコンといった加工肉は旨味が凝縮されているので、少量加えるだけでも美味しくなります。
(3)フライパンを熱したらオリーブオイルを引き、お米を入れて中火で軽く炒める。お米全体に油が馴染んできたら、お米を土鍋に移す。そしたら、土鍋に(1)を入れて、お米が偏らないように平らにしておく。
ここでお米を油で炒めておくことで、お米どうしがくっつかずパラパラとした仕上がりになります。
このあとの工程でも油を使いますので、全体が油っぽくならないように、油は多く入れすぎないように注意しましょう。
(4)同じフライパンを再度熱しオリーブオイルを引いたら、にんにくを入れて中火で加熱し、焼き色がついてきたら取り出して(3)の土鍋に入れる。次に同じフライパンで玉ねぎを中火で炒めて、玉ねぎの色が透き通ってきたら、しめじ、ウインナーも加えて、そのまま炒める。全体に火が通ったところで、土鍋に移す。
アスパラは食感を残したいので後入れします。なので、ここでは入れません。
この段階ではお米と具材は混ぜない方がいいです。その方が均一に火が通ります。
(5)土鍋に分量のトマト缶、ローリエを入れる。スモークサーモンをお好みで散らしたら、蓋をして中火で加熱する。勢いよく蒸気が出てきたら、火力を最弱にして12分加熱する。
(6)先程のフライパンを再度熱し、油を少しだけ加えて、アスパラを軽く炒めておく。
後ほど蒸らすので、完全に火を入れなくても大丈夫です。
(7)(5)が12分経ったら、火を止めてアスパラを入れる。蓋をして15分ほど蒸らす。蓋を開けて、お好みで黒胡椒を振りかけて、全体を混ぜ合わせたら出来上がり。
レモン汁をかけるとさらに美味しくなります。