レシピのトリセツ

テレビの料理番組や料理の本では、必ず食材やレシピの「分量」が紹介されています。

そして、その分量通りに作れば、美味しい料理が自宅でも再現できますよ。ということなのですが、これはあまり現実的ではないと思っています。少なくとも、家庭料理においては。

 

いろいろ理由があるのですが、まず、作りたい量が違うことが考えられます。

例えば、ある料理番組のレシピは2人分の分量だったとします。

その1人分の量も、人によって違うという話もあるし、それはいいとしても、4人分作りたいのなら、当然その分量は変えなければいけません。

もちろん、食材、調味料の量を2人分の倍にすれば、基本的には問題ないのですが、そうとは限らないこともあります。

例えば、根菜の煮物を作るなら、食材の量が倍になっても、煮汁は倍になりません。普通はやや少なめになるはずです。

 

あとは、調味料のクオリティによってもその適量は変わってきます。

レシピには、オイスターソース大さじ1と記載されていても、オイスターソースの種類によって塩分量を始め、その成分は微妙に違うものなので、同量でも味が変わってきます。

醤油も同じことが言えて、薄口醤油と濃口では味が違うし(薄口の方が塩分は強い)、塩にしても、焼き塩とあら塩では塩分量がだいぶ違います。

 

また、調理器具の素材や大きさによっても、調味料の適量は変わります。

例えば、鉄鍋であれば、調味料が鍋肌に付着しやすいので、調味料はやや多めに入れても平気です。

料理番組で使われるフライパンはテフロン加工のものが多いようですが、素材が同じであってもその大きさによって、水、油、調味料の適量は異なるものなのです。

 

それに、家庭料理は基本的にはスーパーで買ってきた食材、冷蔵庫にある食材を元に料理を作ります。

つまり、「料理ありき」で作り始めるテレビの料理番組とは、そもそもスタートが違うのです。

もちろん、ある適度は「○○を作ろう」と決めてスーパーに行くと思います。

でも、スーパーに行ってから、「今日はピーマンが新鮮で安いなー」とか、「鶏もも肉がお買い得だなー」とか、そういうことを気にしながら、実際に食材を買うわけです。

ですから、準備できた食材の量はもちろん、その種類も料理番組で紹介されたものとは違うものになっているはずです。たぶん、それが現実です。

だから、料理に使う水、油、調味料の量はレシピ通りにならなくて当然なのです。

 

というわけで、そろそろ今日のまとめに入ろうと思いますが、僕がお伝えしたかったことは、このブログでご紹介しているレシピの分量は、参考程度にしてください。ということです。

律儀に計量カップやスプーンを使って、調味料の量をきっちり計る必要はありません。

というのも、僕自身、調味料は計って入れるということはあまりしていません。おそらく、多くの主婦たちもそうだと思いますが。

料理番組を真面目に再現するなら、料理に使う各種調味料を計量し、小さなボウルに入れて準備する必要があります。

美味しい食事の準備が料理することなのに、料理のためにさらに準備をしているようなもので、それは大変なことだし、洗い物も増えるので、あそこまでは普通はしなくていいわけです。

 

別に軽量を頑なに否定しているわけではありません。

鶏がらスープや白だしなど、旨味が濃縮されている調味料に関しては油断すると入れ過ぎてしまい、結果的にあまり美味しくない(濃すぎる味付けになってしまう)ものになってしまいます。

ですから、これらはある程度計って入れるた方がいいです。

あと、菓子作りは割ときっちり計らないと上手くいかないこともあります。

でも、これくらいじゃないでしょうか。

家庭料理は料亭の料理とは違っていいのです。毎日、同じ味を作る必要性はないのです。

 

ただし、注意すべき点はあります。

「料理は足し算はできても、引き算はできない」とは、よく言われていることですが、基本的に調味料は一度入れてしまうと薄くすることが難しくなります。

なので、少しずつ慎重に入れると良いです。もう少し濃い味にしたい時は、調味料をもう少しだけ加えればいいわけですし。

調味料の適量がフィーリングで分かってくると料理がとても楽になります。

何度も料理をしているうちにそれが分かってきます。つまり、料理はやればやるほど楽になるものなのです。

 

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