すでに他の記事で触れていることですが、三大栄養素の1つである脂質には、必須脂肪酸と非必須脂肪酸があります。
必須脂肪酸は体内で合成することができないので、外から摂取する必要がある脂肪酸のことです。
なので、毎日の食生活を考えるにあたって、必須脂肪酸については十分に理解し、適量は摂る必要があります。
一方、非必須脂肪酸は体内で合成することができる脂肪酸ですから、あまり意識して摂る必要のないものです。
非必須脂肪酸については摂り過ぎに注意してもらえれば、大きな問題にははりません。(これについても追々話していきますが)
では、必須脂肪酸とは何なのか?という話ですが、具体的にはオメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸。この2つの脂肪酸のことです。
そして、健康維持のためには、この2つの脂肪酸の摂取バランスに意識しましょう。という話でした。
その摂取比率は諸説あるのですが、
オメガ6:オメガ3=1~4:1
だと言われています。
簡単に言ってしまうと、オメガ6脂肪酸をオメガ3脂肪酸よりもやや多めに摂ると良いという話です。
ただ、問題なのはオメガ3脂肪酸は、現代人は意識しないと、十分に摂ることができません。
一般的な食事であれば、脂身の多い魚にはオメガ3脂肪酸は割と豊富に含まれています。なので、魚を好んで食べている方は、オメガ3脂肪酸はそれなりに摂れているはずです。
ですが、肉食が中心の食生活においては、オメガ3脂肪酸は不足する傾向があります。
そこで、サプリメント的にオメガ3脂肪酸を豊富に含む油を摂る方法が、最近の健康法では推奨されているのです。
利用の方法についてですが、オメガ3脂肪酸系の油は熱に弱い(酸化が進む)というデメリットがありますから、サラダに回しかけるとか、スープやパスタの仕上げにかける、といった使い方が現実的です。
具体的には、亜麻仁オイル、えごま油、チアシードオイルあたりはオススメです。
というのも、これらはその6割以上がオメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸の1日の必要摂取量は、これも諸説あるのですが、2g程度です。なので、これらの油を大さじ1/3杯ほど摂れば、必要量はクリアできます。
あとは、味覚の問題があるわけですが、これは人ぞれぞれだと思います。
個人的には亜麻仁オイルが好きで愛用していますが、苦手な方もいらっしゃいます。
その場合は、チアシードオイルはオススメです。クセがなく、どんな料理にも合わせやすいからです。
なので、もしオメガ3脂肪酸系の油を1つオススメするとしたら、僕はチアシードオイルを推します。苦手な方が少ないと思いますので。
ちなみに、チアシードオイルではなく、チアシードそのものを水で戻して食べる、というのも良い考えです。
その場合、大さじ1杯強を100mlほどの水で戻していただけばOKです。
僕はココナッツウォーターで戻して食べることが多いですが、プチプチとした食感があり、個人的には好きです。
というわけで、今日は現代人に不足しがちなオメガ3脂肪酸の摂り方についての話でした。
もちろん、オメガ6脂肪酸の過剰摂取に気を遣う必要もあるわけですが、これについては加熱調理に使う油が大きく関わっています。これについては別の記事で触れたいと思います。