村上春樹の健康法

今更ですが、村上春樹さんの本を読みました。

といっても、小説ではなく、「走ることについて語るときに僕の語ること」というタイトルのエッセイですが。

そして、これが実に面白かった。

先に断っておくと、この本は、「みんなで毎日走って、健康になりましょう。」という話ではありません。村上春樹自身もそう言っています。

確かに村上さんのように「ランナー」というセルフイメージを持っている方であれば、「健康のために」というモチベーションで走っているわけではないでしょう。

少なくとも、それが最大のモチベーションではないはずです。

 

ただ、僕の話をすると、自分がランナーだとは思っていないし、どちらかと言うと「健康維持のために走る」というモチベーションが強く、僕と同じようなタイプも多いはずです。

それでも、実際に走るようになると、人とは欲が出てくる生き物で、週に1、2日しか走らない僕ですら、目標のタイムを設定し、それを意識して走るようになります。

実際に走っている方であれば、この辛さが分かるはずですが、一生懸命走れば走るほど、徐々にタイムは上がらなくなってきます。

記録更新のために走るということは、それこそ自分の首を絞めるようなもので、基本的には非常に辛いことなのです。

だからといって、ノロノロと走っていても、それはそれで辛いもので、自分が走りたいペースというものがあると思っています。

ですから、最近は最低ラインを決めて、自分が走り終わった時に、ある程度は達成感を味わえるくらいのペースで走るようにしています。

 

例えば、僕であれば、10キロ走ることが多いですが、辛い時も50分以内に走りきろうと、一応決めています。

昨年は真夏に何度か無理だったこともあったけど、それ以外は達成できているので、自分の中では今のところは良い目標だとは思っています。

それとは別に、走り出して調子が良い時は、記録更新を狙って走っています。

体力は必ず衰える運命なので、時には無理をして身体を鍛えておかないと、現状維持すら難しいと考えているからです。

これが僕の走り方です。

 

話を村上春樹に戻しますが、彼は33歳になってから本格的に走るようになったそうで、40代の後半には、サロマ湖の100キロマラソンを完走されています。(この本が出版されたのは2007年なので、それ以前の話ではありますが)

また、年に一度はコンスタントにフルマラソンに参加されているらしく、そして、練習も毎日10キロペースで走っているそうです。

すごい。と思うのです。

 

世の中には、それこそオリンピックで活躍されるようなプロのアスリートもいます。

そして、彼らは最も過酷な練習をしているわけですが、あまりにも住む世界が違う気がして、普段はあまり意識していないわけです。

でも、村上春樹って、ベストセラー作家ですよね。

自分の父親よりも年上なのか・・

そう考えると、やはり「すごい」と思うし、なぜそれが可能なのか?知りたいと思うのは僕だけでしょうか。

 

そんな興味を持ちながら、この長いタイトルの本を読んでいたわけですが、僕が強く感じたことは、村上さんは走ることに人並みならぬ情熱があることです。

もしかしたら、情熱というよりも、「覚悟」という言葉がぴったりかもしれません。

いついつに行われるフルマラソンに出場する。

そう決めたら、その日のために練習する必要があるし、健康管理もしっかり行う必要がある。そして、実際にそれを行う。

だから、ベストセラー作家であり続け、ランナーであり続けているのだろう。そう僕は思うのです。

 

一方、僕のように「健康維持」が目的の走り方だと、例えば、天気が微妙だったら、今日は走るのやめておこう。と簡単に、走るのをやめることができます。

どうせ、健康維持が目的なのだし。運動のし過ぎは身体に良くないと言うし。と、言い訳ができてしまうのです。

「長生きすること=健康維持」だとするなら、この考え方は間違いではないかもしれません。

でも、バイタルに生きることが目的なら、たぶん、これは間違いだと思うのです。

だから、もう少し「走る」ことにコミットしてもいいのかなと思いました。走ることが好きな人は特に。

 

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