大食いなのに太らない理由

「今日はラーメンにゆで卵を30個トッピングしてみました~」

しかも、そのラーメンも規格外の量で、卵も含めると全部で4.1キロ(器は除く)もあるのですが、ペロッと完食。

世の中にはスゴイ人がいるものだなー、とつくづく思います。

 

それは、「木下ゆうか」という女性です。

ユーチューブにたくさん動画をアップしていますから、興味が湧いた方は是非検索してみて欲しいのですが、ご飯7合のステーキ丼を平らげたり、ミスタードーナツ30個完食したり、いわゆる「大食い」というやつです。

ちなみに、彼女の体型は身長158cm、体重47.1キロ、ウェスト61cmと、いたって普通。

いろいろな意味で、マンガの世界にいそうな感じの女の子です。

これは木下さんに限らずですが、大食いと呼ばれる人たちって、割と標準的な体型であることが多々あります。

そこで、今日はその謎について話していこうと思います。

 

まず、そもそも「何でそんなにたくさん食べられるの?」という疑問がわくはずです。

「きっと吐いてるんでしょ?」と思われる人も多いと思いますが、どうやらそれは違うようです。

ちなみに、お医者さんの見解だと、大食いのメカニズムは、次の3つの可能性が考えられるそうで。

1.血糖値が上がるのが遅く、満腹感が得られない。

2.褐色脂肪細胞が活発に働き、エネルギー消費が早い。(褐色脂肪細胞とは、余分な栄養を熱に変換して放出する細胞のこと)

3.食べたものが胃を通過するスピードが、他の人よりも早い。

これらが大食いの主な要因だというのです。

ただ、実際に木下さんも病院で検査してもらったらしいのですが、彼女の場合は、この3つには当てはまりませんでした。

そのかわり、様々な検査をすることで、彼女が大食いが可能な理由が分かってきました。

とてもシンプルな話なのですが、その理由とは、「胃がやたら大きい。」ということだそうです。

 

これについては本人も動画で話していますが、ここで少しご紹介すると、彼女の胃は普通の状態だと、一般の人と同じくらいらしいのです。

でも、たくさん食べると胃が広がり、何も食べない時と比較して66倍の大きさになるそうです。

胃ってそんなに広がるものなのかー。と衝撃的だったのですが、CTスキャンで調べたことなのでどうやら本当らしいです。

しかも、彼女は昔から大食いだったわけではなく、大人になって友人とバイキングに行った時に、自分が大食いだったことに気づいたらしいのです。

なので、たくさん食べると「胃が大きく広がる」というのは、先天的な体質としか言い様がありません。

少なくとも、木下さんの場合はそうみたいです。

というわけで、今日は大食家たちに共通する話というよりは、木下さんにフォーカスした話になってしまいますが、ひとまず彼女が「なぜたくさん食べることができるのか?」についての答えは、「胃がやたら大きかった。」ということになりそうです。

 

それはそうと、なぜ木下さんはたくさん食べても太らないのでしょうか?

これについても、本人は動画で触れていましたが、

「たくさん食べることができるから、太らないんです。」

だそうです。

ピンとこない方が多いかもしれませんが、僕の解釈では、こういうことです。

1.胃が広がりたくさん食べることができると、それらを消化する必要がでてくる。

2.たくさん食べたものを消化するためには、それを消化するためのエネルギー源が必要になる。

3.そのエネルギーを捻出するために、さらにカロリーが必要になる。

4.だから、もっとたくさん食べる必要がある。

おそらく、こういうサイクルだと思うのです。

少なからず、「未消化」という可能性もあるので、すべてこの解釈が正しいというわけではないのですが、大枠はこういうことだと思います。

 

まだピンと来ない方は、大きなレストランをイメージしてください。

大きなレストランは、たくさんのお客さんが呼ぶことができます。

そして、実際にたくさんのお客さんを呼ぶことができれば、利益もでるはずです。

ですが、それを可能にするには、数多くのスタッフを雇う必要があります。

その数多くのスタッフを雇うためには、そのスタッフたちにお支払いするお給料が必要になってきます。

これと同じようなことです。

 

たぶんピンと来ないの人は、「消化にもカロリーを消費する」という概念が、腑に落ちていないのだと思います。

いずれにしても、普通は消化に必要なカロリーよりも、摂取カロリーの方が上回ります。

なので、結果的には、「カロリーを摂取する=太る」というイメージも間違いではありません。

問題は、その「程度」なのです。

日常的に食べる量が一定であれば、身体がそれに慣れてきますから、消化にそれほど負担はかかりません。

しかし、度を越した飲食をすると、消化の負担が一気にかかり、大量のエネルギーが必要になる、ということなのです。

 

これは逆の例を考えてみると理解できると思います。

世の中、本当にいろいろな人たちがいるわけですが、摂取カロリーが極端に低いけど、元気に生活している人たちもいます。いわゆる、「粗食」というやつです。

そして、彼、彼女たちは1日500カロリーとか、平均の1/4くらいのカロリーしか摂取していません。

にも関わらず、彼らが体重がゼロにならずに、そして元気に生活しているのは、おそらく、消化や代謝にエネルギーをさほど必要としていないからです。

 

それから、付け加えて言っておくと、木下さんが太らない理由は、消化や代謝に必要なエネルギーが多いだけではありません。

たくさん食べるということは、日常生活においても新たなエネルギーが必要になります。

それは、食べた質量を支えるためのエネルギーです。

例えば、重さ4キロのラーメンを食べたということは、それがすぐに消えてなくなるわけではないので、体重が一時的に4キロ近く増えるわけです。

そういえば、赤ずきんちゃんは、狼のお腹を切って、中に重い石を入れたと言いますが、きっとその狼みたいな状態です。4キロってけっこう重いですから。

ちなみに、木下さん本人も、たくさん食べると肩と腰が痛くなると言ってました。

その要因の1つは、おそらく胃の中にある食べ物の重さによるものでしょう。

 

あとは、今は分かりやすく、カロリーだけにフォーカスして話していますが、生命活動を維持するためには、いくつもの酵素やそれをサポートする補酵素も必要です。

それらが不足すると、身体に負担が掛かるし、逆に必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルがしっかり摂れていると、身体の負担は減るはずで、こうした要素も大きく影響してきます。

ですが、木下さんが動画で食べているような精製された炭水化物やファーストフードには身体に必要な微量栄養素があまり含まれていません。

だからこそ、絶対量が必要になるのかもしれません。

逆に、少ないカロリーでも元気な人たちは、青汁など微量栄養素をたっぷり含んだ食事をしっかりと摂っていますから、カロリー自体は少なくても済むのです。

 

そもそも、粗食がどうこうというよりも、食べ過ぎが健康に悪いのでは?という話もあるでしょう。

彼女の動画を見ていると、1回の食事が5000キロカロリーを超えることもあって、人ごとですがとても心配です。

でも本人は、毎日高カロリーなものと食べているわけではないし、健康に別に悪くないと言っていました。

いずれにしても、大食いが「長期的に」どんな影響を与えるのか、それはまた別問題だし、健康のことを思うのなら、多くの方は真似しない方が良いとは思います。

まず、真似できないと思いますが。

 

というわけで、そろそろ今日の話は終わろうと思いますが、今日のポイントは2つです。

1.僕らの身体は、消化や代謝に結構エネルギーを使っている。

2.そのエネルギーを捻出するために、たくさん食べるという選択肢も、あまり食べないという選択肢もある。

これらの観点を抑えておくと、ご自分や自分以外の誰かの健康について考える時に役立つのかなと思っています。

それでは、また。

 

カテゴリー: 健康法 タグ: パーマリンク