ローフードの問題点

今日は身体に良いとされているローフードについて。

まず、ローフードの最も素晴らしいなと感じていることから話そうと思うのですが、それは、ローフードには加工食品が少ない点です。

一般的に言われているメリットとは違うので、ピンと来ないかもしれませんが、僕はこれが1番の利点だと思っています。

僕の健康法はなるべく日々の食事で完結させたいということもあり、既に加工された食品はなるべく使いたいくないのです。

加工食品というものは、どんな食材を使っているのか、どんな製造方法をしているのか、実際のところ殆どブラックボックス状態ですから、できるだけ限り避けた方が無難だと思うからです。

 

それを踏まえた上で話を進めてきます。

スーパーマーケットなどで販売されている加工食品の多くは加熱調理されてますから、その時点でローフードではなくなります。

だから、ローフードを実践しようと思ったら、必然的に加工食品は避けて、活きのいい食材を準備する必要があって、それは健康にとってこの上なく素晴らしいことだと思うのです。

ただし、これはローフードに限った話ではありません。

活きのいい、クオリティの高い食材を正しい方法で調理すれば、必ずしもローである必要はないのでは?

僕はこう考えています。

 

もちろん、ローフードが大好きで、身体が欲しているのなら、好きなだけ食べたらいいと思います。

僕が問題にしたいのは、何でもかんでも「生が一番」と盲信している人たちがいることです。

そして、そんな彼らは、加熱調理を敵視する傾向があります。

でも、決してそんなことはないのですよ。

というか、実のところ、クオリティの高い食材と正しい調理方法を組み合わせれば、加熱調理した料理の栄養価は、ローフードを上回ることの方が多いのです。

 

例えば、ほうれん草を見てみましょう。

生のほうれん草と、さっと炒めたほうれん草ソテーの栄養素を比較すると、ほぼ全てにおいてソテーに軍配が上がります。

これは簡単な話で、加熱調理をすることで、水分が飛んで栄養素が凝縮されるためです。

加熱するとビタミンCやB1が減少するという話もありますが、最近では、一般的な加熱調理においては、ビタミンCやB1が減少することは殆どない、というデータも多く見かけます。

 

この加熱調理による栄養素の損失の話は、また別の機会にできたらと思っていますが、いずれにしても、実際に生のほうれん草を食べるとなると、アクが強くて味覚的にも食べにくいし、カサが多くて食べるのが大変です。

でも、ソテーしたほうれん草なら、ぺろっと食べられます。

また、ほうれん草には、シュウ酸という摂り過ぎると害のある成分(いわゆる、アクと呼ばれているもの)がだいぶ含まれています。

このシュウ酸は加熱する(特に茹でる)ことで、減らすことが出来ます。

そんなこともあって、ひとまずほうれん草に関しては、さっと茹でるか、炒めて食べた方がいいと思うわけでです。

もちろん、すべての食材を加熱調理して食べましょう。という話ではありませんし、加熱調理のデメリットもあります。

僕が言いたいのは、食材によって、季節によって、また、その人の体質やコンディションによって、生で食べるか、加熱調理するかは変わってくる。そういう話です。

 

「でも、ローフードには消化酵素が含まれているから、なるべく生で食べた方が消化に良いと聞きましたよ。」

と食い下がる方もいるかもしれません。

ですが、消化酵素を含んでいる野菜ですら、加熱調理した方が消化されやすいというデータもあります。

それに、ローフードがそんなに消化に良いのなら、なぜ、病気で弱っている人に、お粥やらお味噌汁やら、加熱調理された食べ物を与えるのでしょうか?

これは日本に限ったことではありません。

アメリカもヨーロッパでも消化力が弱まっている人には、チキンスープやお粥的なものを与えています。

理由は簡単で、自然界の植物には「微量の毒」が含まれており、加熱することでそれらを働きを和らげる必要があるためです。病人にはその「微量の毒」が強すぎるのです。

 

誤解のないように言っておきますが、別にローフードが悪いという話ではないです。

先にも話したようにローフードにもメリットはあります。

加工食品や外食に偏りがちであったり、単純に食べ過ぎの方にとっては、ローフードが体質改善の大きなきっかけになるかもしれません。

それに、ローフードは火を使わない料理ですから、作るのがとても簡単です。

だから、自炊する良いチャンスになると思うのです。

そういう意味で言うのなら、「最初はローフード中心で自炊をする。」というのは、とても良い考えです。

そして慣れてきたら、加熱調理も覚えて、さらに自炊の割合を増やしていけばいいと思うのです。

その結果、今よりはずっと病気になりにくくなります。

あと、適度に運動もすれば、完璧です。本当にそう思います。

 

というわけで、そろそろ今日の話は終わろうと思いますが、最後にダイエットしたい方のために、ローフードの注意点を話しておこうと思います。

基本的には、ローフードを食べる割合を増やしていけば、普段の食生活に比べれば、摂取カロリーは下がるはずです。

それに、これは大規模な研究によって明らかになったことですが、ローフードの食事は仮に摂取カロリーが同じであっても、体重は減る傾向があります。

なので、多くの場合、ローフードを主体とした食事は、ダイエットには向いています。

ただし、ローフードの主役でもある野菜や果物には糖質が多く含まれています。これはダイエットが目的なら、デメリットと言えます。

なので、糖質の割合を下げたいのなら、お肉や魚もしっかりと食べた方がいいです。

そして、これらは必ずしも生で食べる必要はないです。

お肉や魚のタンパク質は熱変性すると消化に良くないとか、そういう話もあるのですが、これには諸説があり、複雑な話で何とも言えません。

ですから、美味しくいただける方を選んでいいのでは?と思っています。

いずれにしても、ダイエットとは望ましい体型を長期的にキープすることが本当の目的でしょうし、持続可能な方法を選ぶべきだと思うのです。

短期的にダイエットに成功しても、リバウンドしたら、あまり意味がないと思いますので。

ひとまず、今日お伝えしたかったことは、こんなところです。ご参考にしていただけたら幸いです。

 

カテゴリー: 栄養学・予防医学 タグ: , , , パーマリンク