くるみはローストがいい

くるみは身体に良いらしいので、積極的に食べたい。

でも、くるみは生で食べると、タンパク質やミネラルの吸収を阻害するらしい。

そうかといって、ローストすると、アクリルアミドという発がん性物質が発生してしまう。

「えーっと、どうすればいいの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

A君はBさんのことが好き。

でも、BさんはC君のことが好き。

そして、C君はDさんと付き合っている。

みたいなことはよくある話で、人生とは思惑通りにならないことが多々あります。

それと同じだと思うのです。ちょっと違うか。

 

いずれにしても、健康面にも配慮した食生活を考える上で、「じゃあ、どうすりゃいいの?」ということが、たびたび問題になってきます。今回のくるみのように。

じゃあ、どうすりゃいいの?

それは、最終的には「好み」で決めることになると思います。

ちなみに、僕が迷った時は「美味しいかどうか?」で決めています。

くるみは、生で食べるべきか、ローストすべきか?(健康面において)どちらとも言えないのなら、美味しい方を選べばいい。僕には、こういう判断基準があります。

これは前に話した「身体が欲する」感覚にも似ています。

要するに、くるみに限った話をすると、僕はくるみはローストで食べた方が「美味しい」と感じるし、体もそれを欲している。だから、くるみはローストで食べた方がいい。ということです。

 

ただ、これだけでは説得力に欠けると思うので、それを後押しする科学的な話もしておきます。

くるみは生の状態だと、タンパク質やミネラルの吸収を阻害する反栄養素が含まれています。

反栄養素の概念については、こちらの記事(豆乳の反栄養素について)をご参照ください。

くるみは生で食べない方が良いと言われているのはそのためです。

ただし、これらの反栄養素は多くの場合、ローストすることで減らすことができます。

しかも、くるみに含まれているポリフェノールの吸収率は、ローストすることで1.5倍増すという説もあります。

なので、ローストした方が良いという根拠も一応あるわけです。

それに付け加えて、ローストした方が美味しいですし。

 

逆に、生で食べた方がいいと主張する人もいます。

高温で加熱することで、発がん性物質が生じるという説です。

こうした、いわゆるローフードを好む人たちは、先ほど話した反栄養素を減らす手段として、くるみを水に8時間くらい浸して、薄皮を剥いてから食べることが多いようです。

おそらく、この食べ方なら、科学的には反栄養素の問題は少ないと思います。

ただ、僕も試しにやってみたのですが、水に浸すというステップがちょいと煩わしいのと、薄皮を剥くのがさらに煩わしい。

そして、あまり美味しくない。

というわけで、僕はこの方法を採用していなのです。

 

それで、「くるみはローストした方が健康に良いのか、生が良いのか、一体どちらなのですか?」と、決着をつけたい人もいらっしゃるかもしれません。

ですが、極論を言ってしまうと、この答えは一生分からないと思います。

そもそも、健康というのはスコア化できるものでもないから、何をもって健康に良いのか?が分かりません。

もしかしたら、寿命が健康のスコアだと言う人もいるかもしれません。

ですが、仮にそうだとして、その寿命が長いか短いかは、食生活における「くるみ」の影響に限定できるはずがありません。

運動しているか、していないか?

自炊の頻度はどうか?その内容は?

過度なストレスを発散できているかどうか?

人間関係は良好か?

経済的に恵まれているかどうか?

遺伝的な要因

など、いくつもの要素が重なり合って、寿命とは決まるからです。

それに、世の中の長寿と呼ばれる方々を観察していると、彼らが健康に良いと言われている食べ物ばかりを食べているかといったら、そうでもないことに気づくはずです。

 

そう言えば、くるみは体に悪影響を及ぼす可能性があるので、くるみはあまり食べない方がいいと警告している人がいました。

ですが、それはくるみが悪いというよりも、くるみの「食べ過ぎ」が本質的な問題点です。

何でも食べ過ぎは良くないです。

だって、それは「身体が本当に欲している」適量を、だいぶ超えてしまっているということですから。

なので、くるみはローストがいいのか、生がいいのか?その答えを強いて言うなら、「くるみは食べ過ぎなければ、どちらでもOK」ということです。

ただし、生で食べる場合は、事前に水に浸したり、薄皮を剥いたりした方が良いですよ。ということです。

「本質を見極める力」がついてくると、雑多な情報に流されなくなりますし、どの情報が限りなく真理に近いか、分かるようになると思っています。

では、今日はこのあたりで。

 

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